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お風呂リフォームは何日かかる?工事パターン別の期間の目安や注意点を解説

浴室を一緒にチェックする様子

お風呂のリフォームを考えるとき、費用と同じくらい気になるのが「工事期間」ではないでしょうか。「何日間、お風呂に入れないの?」という疑問は、生活リズムに直結するだけに切実です。

毎日使う場所だからこそ、事前に工事の流れや期間の目安を知っておくことはとても大切。この記事では、工事方法別のおおよその期間や工期が伸びやすいケース、さらに工事中の入浴はどうすればいいかまで、知っておくと安心なポイントをわかりやすくまとめました。

【工事パターン別】お風呂リフォームにかかる期間の目安

浴室のチェックをする作業員

お風呂のリフォーム期間は、「今のお風呂のタイプ」と「新しく選ぶプラン」の組み合わせによって大きく変わります。まずは、ご自宅のケースがどのパターンに当てはまるかを確認してみましょう。

ユニットバスからユニットバスへの交換

目安期間:約3日~4日
既存のユニットバスを新しいものに入れ替える工事は、浴室リフォームの中で最もスピーディーに完了するパターンです。壁や床、浴槽などの部材が工場でつくられてから現場に届くため、解体後の組み立て作業が効率よく進みます。

サイズや配置を変えないシンプルな工事であれば、最短3日ほどでお風呂が使えるようになることも。ただし、追い焚き機能の追加や給湯器交換を伴う場合は、配管・設備工事が増えるため、工期が+1日ほど必要になると考えておきましょう。

在来工法からユニットバスへの交換

目安期間:約6日~10日
タイル貼りの浴室(在来工法)をユニットバスにする場合、まずは既存のタイル壁や床の解体から始まります。下地にしっかりと接着されたタイルを砕きながら撤去する必要があるため、ユニットバス同士の交換に比べて解体作業に時間がかかります。
さらに重要なのが基礎工事です。新しいユニットバスを支えるための「土間コンクリート」を打ち、それが固まるまで1~2日の養生期間(乾燥待ち)が必要になります。また、古い浴室は配管が劣化していることも多く、位置調整や交換などの追加工事が発生しやすい点も、工期が長くなる要因のひとつです。

在来工法から在来工法へのリフォーム

目安期間:約10日
タイル貼りの浴室を、こだわりを込めて再び在来工法で作り直すケースです。この場合、解体後に防水処理を施し、職人がタイルを一枚ずつ手作業で貼り上げていくため、浴室リフォームの中で最も工期を要します。特に、防水材や接着剤、目地材などが乾くのを待つ「乾燥期間」が各工程で発生するのが特徴です。使用する素材やデザインによって作業量が変わるため、余裕を持ったスケジュールが必要です。

浴室の拡張や移動が伴う場合

目安期間:約1週間~1ヶ月以上
「お風呂を広くしたい」「場所を移動したい」といった間取り変更を伴う工事は、その規模によって工期が大きく変動します。いずれも一般的な交換工事より長い期間を見込んでおきましょう。

●サイズを広げるケース
浴室を拡張するには、隣接する部屋との壁を壊して作り直したり、柱や梁の補強を行ったりと、大工工事のボリュームが増えます。それに伴い、給排水管の移設なども必要になるため、その分工期も延びる傾向にあります。

●浴室自体を別の場所へ移動するケース
レイアウトごと移動させる場合は、さらに大規模な工事となります。新しい場所まで給排水管を延長し、電気配線もルートから再構築する必要があるほか、床や壁の下地づくり、防水工事なども一から行うことになるためです。解体・配管・木工事などすべての工程が増えるため、十分な工期と事前の綿密な計画が必要です。

どちらのケースも解体・配管・下地づくりなどの工程が通常より増えるため、一般的な浴室交換より長い工期を見込んでおくと安心です。

工事パターン別の、工事期間の目安を以下にまとめました。

お風呂リフォームの一般的なスケジュール

リフォームする浴室を調査する作業員

初めてのリフォームでは、工事がどのように進むのか分からず不安に感じる方も多いものです。そこで、代表的な2つのパターンを例に、工事の流れを分かりやすくまとめました。

ユニットバス → ユニットバスへの交換(4日間の場合)

1日目:養生(保護)・解体
廊下や洗面所を傷つけないよう丁寧に「養生(保護シート)」を施した後、古いユニットバスを解体・搬出します。騒音やホコリが出やすく、工事期間中で最も慌ただしい一日となります。

2日目:設備工事(配管・配線)
新しいユニットバスに合わせて、給水・給湯・排水の配管位置を調整します。同時に、照明や換気扇のための電気配線やダクト工事もこのタイミングで行います。

3日目:組み立て・設置
新しいユニットバスの部材が搬入され、メーカーの専門スタッフが浴室内で組み立てを行います。夕方頃には、新しいお風呂の形がほぼ完成します。

4日目:内装・仕上げ(完了)
浴室ドア枠の取り付けや、工事のために剥がした洗面所側の壁紙(クロス)を補修します。最後に配管をつなぎ込み、動作確認と清掃を行えば完了です。この日の夜から、さっそく新しいお風呂に入浴できます。

在来工法 → ユニットバスへの交換(6日間の場合)

1日目:養生・解体
搬入経路となる廊下や洗面所を丁寧に養生(保護)した後、タイルの壁・床・浴槽を解体・撤去します。コンクリートやタイルを砕く作業が含まれるため、リフォーム工事の中で最も大きな音や振動が出やすい一日です。

2日目:土台の点検・設備工事
解体して初めて見える土台や柱の状態を、プロの目で厳しくチェックします。万が一、シロアリ被害や腐食が見つかった場合は、補修工事をご相談させていただきます(その際は工期が延びる可能性があります)。問題がなければ、新しい浴室に合わせて給排水管や電気配線の位置を調整します。

3日目:土間コンクリート打設(基礎工事)
新しいユニットバスを水平に設置し、お湯の重さをしっかり支えるため、床下にコンクリートを流し込んで基礎を作ります。

4日目:養生期間(コンクリート乾燥)
打設したコンクリートを完全に固めるための「乾燥期間」です。強度を確保するための重要な時間ですので、この日は職人が現場に入らず、一日作業をお休みする場合があります。

5日目:組み立て・設置
ユニットバスの部材を搬入し、メーカーの施工スタッフが浴室内で組み立てを行います。夕方頃には、新しいお風呂の形がほぼ出来上がります。

6日目:内装・仕上げ(完了)
浴室ドア枠の取り付けや、工事のために剥がした洗面所側の壁紙(クロス)を補修します。最後に配管をつなぎ込み、動作確認と清掃を行えば完了です。この日の夜から、新しいお風呂でゆっくり温まっていただけます。

お風呂リフォームの期間が延びる要因

在来工法の浴室の基礎を修理する様子

リフォームには目安となる工期がありますが、現場の状況によっては予定より日数がかかるケースもあります。工期が延びると、職人の作業費や材料費などの追加コストに関わる可能性もあるため、あらかじめ「どんな時に時間がかかるのか」を知っておくと、予算やスケジュールの見通しが立てやすくなります。

1. 解体して初めて分かる「隠れた劣化」

特にタイル貼りの在来浴室で多いケースです。解体してみると土台の木材が腐食していたり、シロアリ被害が見つかったりすることがあります。この場合、そのまま蓋をするわけにはいきません。建物の安全を守るために大工による補修・補強工事を追加で行うため、1〜3日ほど工期を延長する必要があります。

2. マンション特有の「規約」と「搬入経路」

マンションなどの集合住宅は、戸建てよりも工期が長くなる傾向があります。管理規約で工事可能な時間が厳しく制限されている(例:9時〜17時まで)ほか、共用廊下やエレベーターを入念に養生する必要があり、資材の搬入出に時間がかかるためです。また、排水管のルート変更が難しいなど構造的な制約もあり、戸建てに比べて+1〜2日ほど余裕を見たスケジュールになるのが一般的です。

3. 天候(コンクリートの乾燥待ち)

ユニットバスを設置するための「土間コンクリート」は、天候や気温に左右されます。特に冬場の寒い時期や雨が続く時期は、コンクリートが固まるのに時間がかかります。強度が不十分なまま進めることはできないため、養生期間(乾燥待ち)を通常より長めに確保する場合があります。

4. 工事直前の「仕様変更・追加」

着工後に「やっぱりテレビを付けたい」「手すりを追加したい」といったご要望が出ると、部材の取り寄せに数日〜1週間ほどかかり、工事を一時ストップせざるを得ない場合があります。

5.リフォーム会社の繁忙期

秋から年末、年度末(3月)などの繁忙期は、リフォームの依頼が集中します。複数の現場が重なることで職人の手配が難しくなり、工程と工程の間が数日空いてしまったり、予備日を含めたゆとりのある工期設定になったりするケースがあります。

お風呂リフォームの期間を短縮するためのポイント

ショールームを案内する女性

リフォームの工期は、現場の状況だけでなく、事前の段取りや日程の組み方次第でスムーズさが変わります。少しでも早く新しいお風呂に入るために、施主側でできる工夫をご紹介します。

色やオプションは「契約時」までに決めておく

工期が遅れる最大の要因は「商品の発注遅れ」です。 仕様選びが長引くと、メーカーへの発注が後ろ倒しになり、着工日が決まらない原因になります。契約の時点で、ある程度の内容を固めておけば、資材が予定通りに届き、最短スケジュールで工事をスタートできます。
選択肢が多くて迷うときは、「掃除のしやすさが最優先」「予算は〇〇万円まで」など、これだけは譲れない基準を一つ決めておきましょう。担当者にそれを伝えて候補を絞ってもらうことで、悩む時間を大幅に短縮できます。

土日を挟まない日程にする

多くのリフォーム現場では、日曜・祝日は休工(お休み)となります。例えば木曜日に着工すると、「木・金(作業)→ 土・日(休み)→ 月・火(作業)」という流れになり、実働は4日間でも、お風呂に入れない期間は「6日間」に伸びてしまいます。
可能な限り「週の初め(月曜日)」に着工してもらい、週末までに一気に工事を完了させる日程で調整できれば、お風呂が使えない不便な期間を最小限に抑えられます。

搬入経路の片付けを済ませておく

工事当日の朝、職人がすぐに作業に入れるかどうかも重要なポイントです。浴室の中はもちろんですが、玄関から洗面所までの「通り道」に物が置いてあると、養生(保護)や移動に時間がかかってしまいます。スムーズに本作業へ取り掛かってもらえるよう、あらかじめ荷物を移動し、動線を確保しておくだけでも、初日の作業効率がグッと上がります。

工事期間中の入浴はどうする?過ごし方と注意点

銭湯の入り口

お風呂リフォームにつきものなのが、「工事中どこでお風呂に入るか」という悩みです。数日間とはいえ、毎日のことですので事前の準備が大切。ここでは代表的な入浴方法と、生活への影響を最小限にするための注意点をまとめました。

工事期間中の入浴方法

・銭湯やスーパー銭湯を利用する
最もポピュラーな方法です。広いお風呂でリラックスできるので、工事中の「非日常」として楽しむのもおすすめ。事前に営業時間や定休日をチェックしておきましょう。

・ジムやネットカフェのシャワーを利用する
会員制ジムや漫画喫茶(ネットカフェ)のシャワーブースを活用するのも手です。普段から利用している施設がある方や、仕事帰りに済ませたい方には手軽な選択肢です。

・実家や友人の家で借りる
ご実家やお知り合いが近くに住んでいる場合は、お風呂を借りるのも一つの方法です。気兼ねなく借りられる関係性であれば、最も費用の掛からない方法といえます。

・仮設シャワーをレンタルする
敷地に余裕がある場合、リフォーム会社に依頼して「仮設シャワーユニット」を設置できることがあります。自宅で済ませられるのがメリットですが、別途費用がかかるケースが多いため、予算と相談して決めましょう。

生活への影響と注意点

・洗面所も使えなくなる時間がある
浴室工事に伴い、隣接する洗面所の内装工事(クロスの張り替えなど)も同時に行う場合、一時的に洗面台が使えなくなることがあります。その間はキッチンで歯磨きや洗顔をすることになるため、事前にシンク周りを片付けておくと、慌てずに身支度ができます。

・一時的な「断水」に注意
水道管のつなぎ替え作業の際、1〜2時間ほど家全体の水道を止める(断水する)必要があります。トイレや炊事もできなくなるため、「いつ、どのくらいの時間止まるのか」を事前に現場監督や職人に確認し、飲み水の確保やトイレを済ませておくなどの準備をしておきましょう。

余裕のある計画で、安心のリフォームを

入浴中くつろぐ女性

リフォーム中は数日間お風呂が使えなくなりますが、その不便さを乗り越えれば、今まで以上に使いやすく、あたたかいバスタイムが待っています。
満足のいく仕上がりにするためには、スケジュールの「予備日」も大切です。特に浴室は、解体して初めて追加補修が必要になるケースも珍しくありません。あらかじめ数日の余裕を持った計画を立てておくことで、万が一工期が延びても慌てずに済み、精神的な負担もぐっと軽くなります。
旭ハウジングでは、現地調査をしっかり行った上で、お客様の生活スタイルに合わせた無理のないプランをご提案します。「いつから使える?」「工事中はどうなる?」といった不安や疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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