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パナソニックの簡易遮音ドアって効果はあるの?生活音の防音対策ができるドアリフォーム術

在宅ワーク中に音が気になる女性

在宅ワークの普及で、自宅が仕事場としての役割も担うようになりました。その結果、「仕事に集中できない」「オンライン会議の声が気になる」といった、これまで意識しなかった生活音に関するお悩みを持つ方が増えています。こうした音に関する悩みは、仕事の時間に限りません。「もっと気兼ねなく趣味の時間を楽しみたい」といった、プライベートな時間を充実させたいというニーズにも繋がっています。

実は、意外かもしれませんが、こうした音の悩みの多くは、壁ではなくドアが原因となっているケースが少なくありません。この記事では、音漏れの根本原因からDIYでの対策、そして生活音の防音対策に役立つ「簡易遮音ドア」へのリフォームまで、解決策を分かりやすく解説していきます。

家のドアから音漏れする2つの根本原因

ドアを閉める様子

ドアを閉めても音が漏れてしまうのは、ドアそのものの構造に原因があります。

音の通り道になる「隙間」の存在

音漏れの最大の原因となっているのが、ドアの周囲に存在する隙間です。特に、ドアと床の間にある数ミリから1cmほどの隙間(アンダーカット)から、音が簡単に通り抜けてしまいます。

この隙間は、換気のために空気が流れるようにしたり、床にドアが擦れるのを防いだりと、住まいにとって必要なもの。しかしその反面、音漏れの原因にもなっているのです。

壁と比べて圧倒的に薄い「ドア本体」

もう一つの原因は、壁に比べて圧倒的に音が通りやすいドア本体の構造です。

一般的な室内の壁は、石膏ボードや断熱材などが使われ、音を遮る工夫がされています。一方、多くの室内ドアは内部が空洞に近い構造(フラッシュドア)のため、音が当たるとドア全体が太鼓のように振動し、反対側に音を伝えてしまうのです。

このように音漏れは、「隙間」と「ドア本体」という2つのルートで発生します。音が気にならない部屋を作るなら、この両方への対策が欠かせません。

まずは自分で試せる!手軽なDIY音漏れ対策グッズと注意点

DIYのイメージ図

本格的なリフォームの前に、まずは自分でできるDIYから試してみるのも一つの手です。ホームセンターやオンラインストアで手軽に購入できるグッズを使った方法をご紹介します。

隙間テープで音の通り道を塞ぐ

最も手軽なのが、音漏れの最大の原因である「隙間」をテープで塞ぐ方法です。ドア枠に使用するスポンジタイプや、ドア下用のビニールタイプなどがあります。

数百円から購入できる手軽さが魅力ですが、見た目が悪くなったり、開閉を繰り返すうちに剥がれやすくなったりすることがあるので注意しましょう。

遮音シートと吸音シートをドアに貼る

隙間対策とあわせて考えたいのが、ドア本体の振動を抑えること。ここでポイントになるのが、「遮音」と「吸音」という2つの考え方です。

・遮音シート
ゴムなどでできた重いシート。音を物理的に跳ね返して、向こう側へ透過するのを防ぐ。

・吸音シート
スポンジ状の素材。音のエネルギーを吸収し、反響音を抑える効果がある。

より効果を高めるなら、ドアにまず重い「遮音シート」を貼り、その上から「吸音シート」を重ねて貼るのがおすすめ。ただし、シート類は高価なものが多く、重さもあるため貼り付け作業が大変です。

遮音(防音)カーテンをドアの前に吊るす

ドアに直接シートを貼りたくない場合におすすめなのが、ドアごと覆ってしまう遮音カーテンです。突っ張り棒などで簡単に設置でき、「隙間」と「ドア本体」からの音漏れをまとめて軽減できます。ただし、部屋の出入りが少し面倒になることも。また、完全な防音はできません。

DIYの限界と注意点

これらのDIY対策は、あくまで音を軽減するのが目的です。「リビングから聞こえるテレビの音が少し小さくなった」程度の効果は感じられても、「リビングからの音が全く聞こえなくなる」といったレベルの防音は難しいでしょう。
目標とする防音レベルによっては、費用と時間をかけたのに思ったほどの効果が得られず、中途半端な結果に終わってしまう可能性もあります。

パナソニックの「簡易遮音ドア」で手軽に本格遮音

「DIYでは満足できなかった」「もっと確実に音漏れを防ぎたい」そんな方におすすめなのが、ドアそのものを交換するリフォームです。中でもパナソニックの「簡易遮音ドア」は、本格的な防音室のドアほど大げさなものではありませんが、気になる生活音を手軽に解決したい場合におすすめできます。

在宅ワークで集中できる書斎が欲しい方や、シアターやゲームなど趣味の時間を満喫したい方にぴったりです。

日常の気になる生活音をしっかり軽減

簡易遮音ドアが音を低減するイメージ図

パナソニックの簡易遮音ドアは、内部の芯材を増やすなどしてドア本体を重くすることで、音が振動として伝わるのを軽減しています。例えば、60dBほどある一般的な人の話し声も、このドアを通せば38dB程度まで小さくなります。これは一般的な事務所の騒音(40~50dB)よりも静かなレベルであり、会話の内容まではっきりと聞き取ることは難しくなります。

隙間を徹底ブロックする構造

クッション付き戸当りを設置したイメージ図

音漏れの最大の原因である隙間への対策も、パナソニックならではの工夫が凝らされています。ドア枠の3方(戸先・戸尻・上部)にはクッション付きの戸当たりを装備し、ドアが閉まると同時に枠とぴったり密着。

ボトムタイトのイメージ図

さらに、最も音が漏れやすいドア下には「ボトムタイト」という仕組みを採用しています。これは、ドアを閉める動作に連動して気密材が自動的に下がり、床との隙間を塞いでくれる機能です。

遮音ドアに見えない、お部屋に馴染むデザイン

簡易遮音ドアのデザインと色

遮音ドアと聞くと、分厚くて重々しいスタジオのドアのようなものを想像するかもしれません。しかし、パナソニックの簡易遮音ドアは、インテリア建材「VERITIS(ベリティス)」シリーズの商品として、ごく一般的な室内ドアと変わらないデザイン性の高さが魅力です。

豊富なデザインや色柄から選べるのはもちろん、ガラス採光デザインも用意されています。お部屋の床材などとトータルコーディネートできるため、インテリアの雰囲気を損なわず、防音性能だけを高められます。

気になる費用と工事期間は?ドアリフォームQ&A

ドアの工事をする作業員

Q. 防音対策の費用はどれくらいかかるの?
A.必要な費用は、対策方法によって異なります。DIYであれば数千~3万円程度が目安。一方、パナソニックの簡易遮音ドアに交換する場合、製品代と工事費を合わせて約15万~25万円が相場です。スタジオで使われるような本格的な防音仕様のドアは30万円以上することが多いため、簡易遮音ドアは、無理のない費用で音漏れ対策ができます。

Q. 工事には何日くらいかかる?その間、部屋は使えない?
A. 既存のドアとドア枠を解体して新しいものに取り替えるため、工事は1日で完了するのが一般的です。朝から作業を始めれば、夕方には新しいドアを設置した部屋が使えるようになります。ただし、壁の状態によっては補修作業が必要になり、作業時間が少し延びる可能性もあります。

また、作業中は職人が出入りし、古い枠を外す際にホコリや木くずが舞うことがあります。大切な家具や家電に汚れがかからないよう、ドア周辺のものはあらかじめ移動させておきましょう。職人が安全に作業できるよう、通路やドアの前に物を置かないなど、十分なスペースを確保しておくと作業がスムーズです。

Q. どんなドアでも交換できる?
A.ほとんどの木製開き戸であれば、交換できます。ただし、パナソニックの簡易遮音ドアは、ドアと枠を密着させて気密性を高める開き戸専用の設計のため、今お使いの建具が引き戸やふすまの場合、そのまま交換することはできません。壁の工事を行い、開き戸用のドア枠を新しく設けるリフォームをすれば設置できます。その分、工事の規模が大きくなり費用もかかるので、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。

なお、現在お使いの建具が開き戸であっても、ドアのサイズや壁の構造によっては追加の工事が必要になる可能性もあります。いずれにせよ、正確な費用を知るためには専門業者による現地調査が不可欠です。

簡易遮音ドアを設置して仕事や趣味に没頭しよう

読書を楽しむ女性

在宅ワーク中や、趣味に没頭しているとき、扉の外から漏れてくる生活音は思った以上に気になるものです。音漏れの主な原因は「隙間」と「ドア本体」の2つ。隙間テープなどのDIYでもある程度の対策は可能ですが、「もう少し確実に音を抑えたい」と感じたら、ドアそのものを見直すのが効果的です。

パナソニックの簡易遮音ドアは、コストを抑えながらも確かな遮音性能を備えた、現実的な音漏れ対策の選択肢です。スタジオ用防音ドアのような大掛かりな工事は不要で、住まいの雰囲気を変えずに生活音の悩みを軽減できます。

快適に仕事ができる環境が整うことで、集中力が高まり、プライベートの時間も充実します。オンライン会議中の声が気にならなくなったり、夜でも周りを気にせず映画や音楽を思いきり楽しめたりと、心地よい時間が増えることで暮らしの質がぐっと上がるでしょう。
ドアの音漏れに関するお悩みやリフォームのご相談は、ぜひお気軽に旭ハウジングまでお問い合わせください。

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