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犬・猫におすすめのペット用床材とは?快適に暮らすためのポイントを紹介

ペットとの快適な暮らしを実現するためには、住環境を整えることが不可欠です。中でも床材は、人とペットの身体構造の違いを考慮して選ぶ必要があります。
この記事では、ペット用床材に求められる基本的な要素から、おすすめの床材の種類、さらにはリフォームに関する疑問点まで幅広くご紹介します。これから新たにペットを迎える方はもちろん、すでにペットと生活を共にしている方も、より良い暮らしのためにぜひ参考にしてみてください。
ペット用の床材に必要な要素
大切なペットとの暮らしをより快適で安全なものにするために、床材選びはとても重要です。ここでは、安心してペットと暮らすために備わっていてほしい床材の要素を一緒に見ていきましょう。
1.滑りにくさ

人間にはお手入れが簡単なフローリングも、ペットにとっては滑りやすく、歩行の妨げになることがあります。滑りやすい床は、ペットの関節に大きな負担をかけ、関節炎や脱臼、椎間板ヘルニアといった疾患のリスクを高めます。また、バランスを崩して転倒し、捻挫や骨折につながる可能性も否定できません。特に、成長期やシニア期のペットは、これらの怪我のリスクが高まるため、床の滑りやすさには注意が必要です。
具体的に、滑りやすい床が原因となりうるリスクとしては、大型犬における股関節形成不全(特に子犬の時期)、小型犬における膝蓋骨脱臼、胴長の犬種やシニア犬における椎間板ヘルニアなどが挙げられます。猫も同様に、滑ることで関節炎や捻挫のリスクが高まります。
これらのリスクを軽減するため、滑りにくい加工が施された床材への変更を検討することをおすすめします。
2.クッション性

クッション性のある床材は、ペットの足腰にかかる負担を優しく軽減し、走ったり飛び降りたりする際の衝撃を吸収してくれます。これにより、ペットに起こりやすい関節炎や脱臼のリスクを低減することが期待できます。特に、成長が著しい子犬や子猫、そして足腰の衰えが気になるシニア期のペットにとって、クッション性のある床は優しい生活環境となるでしょう。
さらに、クッション性は、階下への騒音対策としても有効です。集合住宅において、ペットが走り回る音はしばしば問題となりますが、クッション性のある床材は音を吸収し、人とペット双方にとってより快適な住環境を実現します。
また、万が一、ペットが高い場所から落ちてしまったり、遊んでいる最中に転倒したりした場合でも、クッション性のある床材は衝撃を和らげ、重大な怪我を防ぐ可能性を高めてくれます。大切なペットの安全を守る上で、頼りになる要素といえるでしょう。
3.消臭機能

ペットとの生活では、どんなに気を付けていても、特有のニオイやトイレのニオイが気になることがあります。そんな時に役立つのが、消臭成分が配合されたペット用の床材です。気になるニオイを吸着・分解してくれるため、お部屋の空気を清潔に保てます。頻繁な換気や空気清浄機の使用の手間を減らすことができ、急な来客時も安心です。
4.傷への強さ

ペットが室内を歩き回る際、どうしても爪による引っかき傷が床についてしまうことがあります。傷に強いペット用の床材なら、美しい状態の床を長く維持することができます。これにより、「また床に傷がついてしまうのではないか」と心配する飼い主のストレスを軽減することにもつながります。
5.掃除のしやすさ

ペットを飼育する家庭にとって、床の掃除のしやすさは非常に重要なポイントです。ペットとの生活では、食べ物や飲み物をこぼしたり、粗相をしてしまったりと、床が汚れやすい状況が起こりえます。ペット用の床材は、これらの汚れや水分が染み込みにくく、サッと拭き取るだけで簡単にお掃除が完了。シミや嫌な臭いが残りにくく、清潔な床を保ちやすくなります。
ペットにおすすめの床材の種類
大切なペットとの暮らしをより快適にするためには、床材選びも重要なポイントです。ここでは、ペットを飼うご家庭におすすめの床材を、それぞれの特徴とメリット・デメリットを交えながらご紹介します。
クッションフロア

クッションフロアは塩化ビニル製のシート状床材で、その名の通り、ほどよい弾力が大きな魅力です。
塩化ビニル製のシート状床材であるクッションフロアは、その名の通り、適度な弾力が魅力です。
●メリット
ペットが走り回ったり、飛び跳ねたりする際の衝撃を和らげ、転倒による怪我のリスクを軽減します。また、水をはじく素材のため、汚れてもサッと拭き取るだけでお手入れが簡単。食べこぼしやペットの粗相にも慌てることなく対応できます。さらに、木目調、石目調、タイル調など、豊富なデザインとカラーバリエーションがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選びやすいのもうれしいポイントです。
●デメリット
柔らかい素材であるため、猫や犬の鋭い爪で傷つきやすい点には注意が必要です。また、一部分だけを交換することが難しいという側面もあります。
カーペットタイル

正方形や長方形のタイル状になったカーペットで、必要な場所に手軽に敷けるのがカーペットタイルです。「ペットがいる部屋だけ」といった部分的な使用も可能。ずれにくい吸着タイプを選べば、人もペットも安心して歩くことができます。
●メリット
柔らかさと厚みによる優れた防音性が魅力です。毛足が短いため、ペットの歩行を妨げません。適度なクッション性で、ペットの足腰への負担を軽減する効果も期待できます。汚れた部分だけを取り外して洗濯したり、交換したりできるため、万が一の際のお手入れも簡単。異なる色や柄を組み合わせることで、自由にデザインを楽しめるのも魅力の一つです。
●デメリット
初期費用がやや高くなる傾向があります。一枚当たりの価格はそれほど高くなくても、広い範囲に敷き詰めるとまとまった金額になることも。また、カーペットはペットの毛が付きやすいため、掃除機や粘着クリーナーを使ったこまめな掃除が欠かせません。
防滑ビニル床シート(ノンスキッド)

特殊な表面加工によって滑りにくさを実現したビニル製の床材が、防滑ビニル床シート、通称ノンスキッドです。マンションの廊下やエントランスなどにも使用されるほど丈夫な素材です。
●メリット
最大のメリットは、その滑りにくさです。しっかりと歩行をサポートし、ペットの怪我のリスクを大幅に軽減できます。ビニル製のため、水や汚れに強く、お手入れは拭くだけの手軽さ。耐久性も高く、ペットの爪にも強く、美しい状態を長く保てます。
●デメリット
クッションフロアのようなふかふかとした感触は期待できません。また、一部分だけを綺麗に補修するのが難しい点も考慮しておきましょう。
フロテックス

カーペットと硬質床材の良さを持つ、繊維系床材がフロテックスです。メンテナンス性や防滑性、衝撃吸収性など多岐に渡る優れた機能を持ちます。
●メリット
高密度パイルで汚れが内部に入り込みにくく、防水性も高いため、ペットが粗相をしてしまっても拭き取って汚れを落とせます。ペットが走り回っても安心の滑りにくさも魅力。織物でありながら、木目調やコンクリート風など、デザインが豊富なのも特長です。タイルタイプとシートタイプがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。
●デメリット
多機能である分、他のペット向け床材と比較して価格がやや高めになる点がデメリットです。シートタイプを選んだ場合、一部分だけの交換が難しいという点もあります。
ペット用フローリング

通常のフローリングに比べて、ペットとの暮らしに特化した機能を備えているのがペット用フローリングです。
●メリット
見た目は通常のフローリングと変わらないにもかかわらず、滑りにくさ、傷のつきにくさ、水や汚れへの強さなど、ペットを飼う家庭にとってうれしい機能がバランス良く備わっているのがメリットです。一般的なフローリングと同様のデザインが多いため、お部屋の雰囲気を損なうことなく導入できます。
●デメリット
高機能であるため、一般的なフローリングに比べて価格が高くなる傾向があります。また、一度設置すると部分的な張り替えが難しいため、日頃から丁寧にお手入れして美しさを保ちましょう。
コルクタイル

コルク樫の樹皮を原料とした自然素材の床材がコルクタイルです。独特の温かみと優しい風合いを持ちます。
●メリット
優れたクッション性により、ペットが走り回ったり、飛び跳ねたりする際の関節への負担を和らげます。また、自然な摩擦力があるため滑りにくく、吸音効果も期待できます。タイル状になっているため、汚れたり、劣化したりした部分だけを簡単に交換できるのもうれしいポイントです。
●デメリット
比較的柔らかい素材であるため、ペットの鋭い爪で傷がつきやすいというデメリットがあります。また、水分を吸収しやすい性質を持つため、長時間濡れたままにしておくとシミや変色の原因となることがあります。
ペット用床材リフォームに関するQ&A

ペットのための床材リフォームについて、よくお問い合わせいただく質問とその回答をまとめました。ぜひ、ご検討の際にお役立てください。
Q.DIYで施工できますか?
床材の種類や施工範囲によって、DIYが可能なケースもあります。
例えば、裏面に吸着加工が施されたカーペットタイルは、接着剤を使わずに並べるだけで簡単に設置できるため、比較的DIYに適しています。また、クッションフロアも、小範囲であればカッターで必要な大きさにカットし、両面テープや専用の接着剤で固定することで、DIYに挑戦しやすいでしょう。ただし、広い範囲になると、シワが寄ったり、美しく仕上げるのが難しくなったりすることがあります。
一方、フローリング材やフロテックスのような本格的な床材への張り替えは、専門的な知識や施工技術、専用の工具が必要になるため、DIYの難易度は高くなります。下地処理や正確なカット、接着作業などに失敗すると、仕上がりに大きな影響が出るため、注意しましょう。
Q. マンションでも床材のリフォームは可能ですか?
マンションでも基本的に床材のリフォームは可能ですが、事前に管理規約を必ずご確認ください。
管理規約では、使用できる床材の種類や遮音性能、工事の時間帯、申請の手続きなどが細かく定められている場合があります。特に遮音等級は厳守する必要があり、マンションによっては床材の張り替え自体が禁止されていたり、近隣住民の同意が必要だったりといったケースもあります。
規約の確認を怠って工事を進めてしまうと、最悪の場合、原状回復を求められる可能性もありますので、十分にご注意ください。
Q. 家全体の床材を交換すべきでしょうか?
必ずしも家全体の床材を交換する必要はありません。ペットが頻繁に利用する場所や、特に気になる箇所のみを部分的にリフォームするだけでも、ペットとの快適な生活は十分に実現可能です。
ただし、部分的なリフォームの場合、お部屋全体のデザインの統一感が損なわれる可能性も考慮しておきましょう。
もし、既存の床材が全体的に老朽化している場合や、住まいの雰囲気を一新したいとお考えであれば、思い切って家全体の床材リフォームを検討してみるのもよいかもしれません。
ペット用に床材をリフォームするなら旭ハウジングへ!

大切なペットとの暮らしにおいて、床材は安全性と快適性を大きく左右する重要なポイント。滑りにくさはもちろん、足腰への負担を軽減するクッション性、気になるニオイへの消臭機能、ペットの爪などによる傷への強さ、そして日々のお手入れのしやすさも考慮して選びたいものです。
もし、「どんな床材を選べばいいかわからない」「お部屋の雰囲気に合うようにリフォームしたい」といったお悩みやご要望がございましたら、ぜひ旭ハウジングにご相談ください。お客様の住環境とペットの種類や特性に合わせ、最適なペット用床材をご提案させていただきます。
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