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50代・60代こそリフォームすべき理由とは?費用相場や注意点を徹底解説
まだ現役で働いている方も多く、子育てが落ち着く50代・60代はリフォームに適した年代といえます。70代になると、リフォームよりも老後資金を優先させなければならない場面が増えてくることから、自分たちのために比較的お金を使いやすい50代・60代は、大きなリフォームのラストチャンスとも言えるでしょう。今回は50代・60代におすすめしたいリフォーム内容や、費用相場、事例などを解説します。
50代・60代がリフォームする理由とおすすめの工事
50代・60代になると子育てがひと段落し、自分のために時間やお金を使える場面も増えてくるでしょう。気力、体力、資金力ともに充実している年代だからこそ、住まいのリフォームをおすすめします。
では、どんなリフォームが50代・60代に適しているのか、詳しく紹介します。
バリアフリーリフォーム
50代・60代は老後の生活を見据える時期でもあります。今は必要ないかもしれませんが、10~20年後は今より身体機能の低下が予測されるため、前もって住まいをバリアフリー化しておくとよいでしょう。
<おすすめのリフォーム> ・段差解消 ・手すり設置 ・スロープ設置 ・ドアの変更 |
身体機能が低下すると、小さな段差であっても、つまずき、転倒する原因になりかねません。できるだけ家の中の段差をなくすことで、転倒防止対策になり、車いすを使用する際も移動が楽になります。
トイレや浴室、玄関など立ち上がり動作が伴う場所には手すりを設置しておくのもおすすめです。玄関アプローチの階段をスロープに変更すると、車いすにも対応できるようになります。
また、車いすや歩行器が必要になる可能性も考慮して、ドアを開き戸から引き戸に変更するのもよいでしょう。
ヒートショック対策リフォーム
ヒートショックとは、部屋間の温度差により血圧が急激に上下し、心臓や血管にダメージを与える現象のことです。65歳以上の方や心臓や血管の持病を抱えている方は特にリスクが高くなるとされています。
ヒートショックは、死亡する可能性がある危険な現象です。家の断熱性能を高めることで、部屋間の温度差をなくし、ヒートショックを防ぐことができます。
<おすすめのリフォーム> ・窓やドア(開口部)のリフォーム ・床、壁、天井の断熱リフォーム ・外壁の断熱リフォーム |
断熱リフォームを行う箇所は、窓やドアなどの開口部、床・壁・天井など家の内側、外壁があります。その中でも、開口部のリフォームは優先して行いましょう。
画像出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
熱の出入りは開口部が最も多くなり、流入は73%、流出は58%にもなります。窓をサッシごと交換するリフォームは大掛かりになりやすいのですが、内窓を取り付けるリフォームであれば、費用も工期も抑えられます。
家族構成の変化に伴うリフォーム
50代・60代は子どもが巣立ち、夫婦2人だけになるケースが多くなります。反対に、孫を含めた子ども世帯と一緒に暮らすケースもあるため、家族構成の変化に合わせたリフォームを行うとよいでしょう。
<おすすめのリフォーム> ・使わなくなった子ども部屋を収納スペースにリフォーム ・大きな空間に間仕切りを設置・2世帯住宅への変更 |
家族構成や暮らす人のライフスタイルによって、適したリフォーム内容は異なります。快適な暮らしにするためには、今の間取りや設備とライフスタイルが合っているか、考えてみましょう。
間仕切りについての記事はこちらをご覧ください。
50歳からのふたり暮らしのためのリフォーム「フタリフォ」(2) 間仕切り編
セカンドライフを楽しむため
子育てが終わり、仕事をリタイアすると、自分の時間が持てるようになります。セカンドライフを楽しむためには、リフォームが適しているケースがあります。
<おすすめのリフォーム> ・余った空間を趣味部屋にリフォーム ・夫婦それぞれの個室を設置 ・リビングの内装リノベーション |
例えば映画鑑賞が趣味であれば、大型のスクリーンやプロジェクターを設置し、シアタールームを作るのもよいでしょう。防音室にすると、家族や近隣を気にせず大音量で映画を楽しめます。趣味によって適したリフォームが異なるため、リフォーム会社に相談するのもおすすめです。
セカンドライフを楽しむためのヒントが詰まった、こちらの記事もぜひご覧ください。
50歳からのふたり暮らしのためのリフォーム「フタリフォ」(1) キッチン編
50歳からのふたり暮らしのためのリフォーム「フタリフォ」(2) リビング編
老後の生活を楽にするため
年を取ると体力や気力が低下し、若い頃のように活動的な生活ができなくなるケースが散見されます。その前に、老後の生活を楽にするリフォームを行っておくとよいでしょう。
<おすすめのリフォーム> ・洗濯物を干す場所を2階から1階に変更 ・食洗機の導入 ・減築 |
戸建ての場合、洗濯物は2階のベランダに干すことも多いのですが、階段の上り下りがおっくうになる可能性があります。1階にサンルームを導入したり、洗面所をリフォームして部屋干しできるようにしたりすると、洗濯にまつわる動作が楽になるでしょう。
そのほかにも、食洗機を導入することで洗い物の労力を減らしたり、減築して平屋のようにしたりすることで、老後の生活をグッと楽にできます。
50代・60代のリフォームに必要な費用相場
50代・60代におすすめのリフォームには、どれくらい費用が必要なのか知ることで、リフォームへの理解が深まります。ただし、リフォーム会社によって費用が異なるため、あくまでも目安としてお考えください。
バリアフリー化
バリアフリー化する場合、介護保険や自治体独自の制度を利用してリフォーム費用を抑えることも可能です。ただし、さまざまな要件を満たす必要があるため、お住まいの自治体の窓口やリフォーム会社に問い合わせるとよいでしょう。
断熱
先ほど触れたように、断熱リフォームは窓などの開口部を優先して行いましょう。窓の断熱だけでは十分に効果が得られない場合は、壁・床・天井などの断熱も検討してみましょう。
どの部分を断熱すべきか判断するのは難しいこともあるため、リフォーム会社が現地調査に訪れた際に相談すると安心です。
間取り変更
間仕切り壁を撤去、あるいは増設するだけの間取り変更であれば費用が抑えられます。ただし、コンセント増設などの電気工事を伴う場合や、ドアの新設、床材の張り替えを伴うと費用も高くなります。
内装変更
内装リフォームは、1箇所ずつ行うよりも、まとめて行うと施工費用が抑えられます。そう遠くないうちに複数個所を内装リフォームする予定であれば、一度に行うのがおすすめです。
水回り変更
水回りのリフォームも、まとめて行うほうが施工費用を抑えられる可能性があります。リフォーム会社によっては、水回りを3点・4点などのセットでリフォーム工事をしていることもあるため、交換時期が近い箇所が複数あれば、まとめてリフォームするのもよいでしょう。
二世帯化
※リフォーム前の建物が2階建てを想定
二世帯化するのであれば、水回りの増設や、玄関の増設が考えられます。「完全分離型」「部分共有型」「完全共有型」のどのタイプにするかによって必要な工事は変わります。なお、共有部分が少ないほどリフォーム内容が増えます。
50代・60代におすすめのリフォーム事例
ここからは、50代・60代におすすめのリフォームの中から、キッチン・浴室・2世帯住宅の事例を紹介します。
キッチンのリフォーム
<Before>
<After>
リフォーム前のキッチンには食洗機がありませんでしたが、リフォーム後はビルトインタイプの食洗機が導入されています。洗い物の手間が省け、家事の時短につながります。
また、吊戸棚をなくし開口部を広げたことで、キッチンに開放感が生まれました。
浴室のリフォーム
<Before>
<After>
タイル張りの在来工法の浴室を、断熱性の高いユニットバスに変更することで、足元のひんやり感や冬場の寒さを軽減できます。また、浴槽をサイズアップし、足を伸ばしてゆったりと入浴できるようにしました。
2世帯住宅へリフォーム
<After>
完全分離型の二世帯住宅にリフォームした事例です。元々玄関ポーチの屋根だった部分に省スペースでおしゃれな螺旋階段を設置し、2階の玄関ポーチに変更しています。
2階にも居室のほかLDKや水回りを増設。大掛かりな工事となりましたが、親世帯、子世帯ともに無理なく楽しく暮らせる住まいとなりました。
▼詳しくはこちら▼
一戸建を世帯分けで二世帯住宅へ
50代・60代のリフォームで覚えておきたいポイント
「どこをリフォームするか」「どんなインテリアテイストにするか」など、リフォームを行うにあたっては考えることがたくさんあります。ここでは、50代・60代のリフォームを成功させるためのポイントを4つ紹介します。
1.老後の暮らしを見据える
50代・60代のリフォームは、老後の暮らしを見据えた内容にする必要があります。年を取ると家のどんな場所に生活しづらさを感じるのか、気になる点はないかなど、徹底的に洗い出してみましょう。
2.憧れや好きなテイストを反映させる
若い頃と現在では、好きなテイストが変わっているかもしれません。また、若い頃には叶えられなかった憧れのテイストを取り込むチャンスでもあります。
自分たちの好きなようにリフォームできる絶好の機会のため、どんどん希望を取り入れてみましょう。
50代以降のリフォームのアイディアはこちらの記事でも紹介しています。
〈こころが豊かになる暮らし〉 家でバカンスの暮らし
夫婦で好きなことがちがう。そんな当たり前をもっと楽しむ。
3.補助金も活用する
資金力が充実している年代ですが、老後資金を考えると、なるべく費用を抑えたいはずです。リフォームには各種補助金を活用できる可能性があるため、契約前に補助金利用の可否について、リフォーム会社に相談してみましょう。
例えば、窓の断熱リフォームは「先進的窓リノベ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」などが利用できます(※2024年9月時点)。
「先進的窓リノベ2024事業」についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
【2024年最新版】内窓リフォームに使える補助金制度まとめ!要件や期限を詳しく解説
4.2~3社から相見積もりを取る
リフォーム会社によって、施工費用が大きく異なります。最初から1社に決めると、適当な金額かどうか判断できません。
そのため、2~3社から相見積もりを取り、費用や施工内容を比較するとよいでしょう。
50代・60代のリフォームはフタリフォライフナビを要チェック
50代・60代は老後の暮らしを楽にするようなリフォームを考える必要がありますが、それだけではリフォームのし甲斐が薄れるもの。せっかく自分たちの好きなようにリフォームできるチャンスでもあるため、趣味や好みを存分に反映させたリフォーム内容を考えるのもおすすめです。
「好みのテイストはあるけど、どう反映させていいか分からない」
などのお悩みがあれば、フタリフォライフナビを利用してみてはいかがでしょうか。簡単な設問に答えるだけで、インテリアテイストや暮らし方、おすすめのリフォームアイディアなどを提案してくれるサービスです。
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