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水回りの床材はどれを選ぶべき?種類・費用・場所別の選び方を解説

毎日使うキッチンや洗面所、トイレなどの水回りの床は、家の中でも特に傷みやすい場所です。黄ばみや黒ずみが気になりはじめて「そろそろ張り替えたい」と思っても、床材の種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方は少なくありません。
床材にはクッションフロア・フロアタイル・耐水フローリング・タイルの主に4種類があり、それぞれ向いている場所や費用が異なります。また、水回りの床リフォームは、見た目をきれいにするだけでなく、日々の掃除のしやすさや家族の安全性を見直す良い機会でもあります。
この記事では、素材ごとの特徴や場所別のおすすめ、費用相場、施工の流れまでをまとめて解説します。
水回りの床材はリフォームで変えられる

キッチンや洗面所、トイレといった水回りは、毎日何度も使う場所だからこそ、住まいの中でも特に劣化が進みやすい場所。床の傷みや汚れが気になってきたら、床材のリフォームを検討するタイミングです。
床リフォームには2種類ある
水回りの床材リフォームには、大きく分けて2つの工法があります。
・重ね張り
既存の床材の上に新しい床材を貼る工法です。古い床材の剥がしや撤去の手間がかからないため、費用を抑えられて工期も短く済みます。下地がまだそれほど傷んでいない場合に向いています。
・撤去張り替え
既存の床材を剥がしてから新しく張り直す工法です。費用は重ね張りよりも高く、工期も長くなりますが、下地の状態を直接確認して補修できるため、施工後、長持ちしやすいのが特徴です。
水回りの床材をリフォームで張り替えるメリット
床材を新しく張り替えると、黄ばみや黒ずみ、表面の剥がれといった劣化をまとめて解消できます。最新の床材は防水性・耐水性はもちろん、滑りにくさなどの安全性能も高く、水回りをより清潔で安心して使える空間にリフレッシュできます。
劣化した床材を放置していたらどうなる?
黄ばみや黒ずみが気になりはじめても、「まだ大丈夫」とついそのままにしてしまうケースは少なくありません。しかし放置すると、見た目以上の問題につながることがあります。
・下地の腐食が進むと工事費用が大きくなる
継ぎ目や剥がれた部分から水が入り込み、腐食が下地にまで及ぶと、表面の張り替えだけでは済まなくなります。下地の補修・交換工事が別途必要になるため、早めに対処した場合と比べて費用も工期も大きく膨らむことになります。
・カビが広がると、健康への影響が出ることがある
湿気がこもりやすい水回りで床材の防水性が低下すると、床下にカビが繁殖しやすくなります。空気中に広がったカビの胞子を吸い込むことでアレルギーや呼吸器の不調を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
・滑りやすさが増し、転倒リスクが高まる
床材の表面が劣化すると、製品本来の防滑(ぼうかつ)性能が徐々に失われていきます。特に濡れた状態では滑りやすくなり、転倒事故のリスクが高まります。高齢者や小さな子どもがいるご家庭では、より注意が必要です。
水回りの床材の種類と特徴

水回りのリフォームで使われる床材には主に4つの種類があります。それぞれの特徴・違いを把握しておきましょう。
クッションフロア
クッションフロアは、塩化ビニール素材のシート状床材です。水回りのリフォームで最もよく使われる素材で、表面が水を弾くため防水性に優れており、柔らかな踏み心地で足腰への負担も軽減できるのが特徴です。
木目・石目・タイル柄などバリエーションが豊富で、他の床材と比べて比較的安価です。「デザインにこだわりつつ、予算も抑えたい」という方に向いています。一方、硬いものを落とすと傷がつきやすく、経年による劣化も他の素材と比べて早い傾向があります。。
フロアタイル
フロアタイルは、硬質の塩化ビニール素材をタイル状に加工した床材です。石材・木材・コンクリートなどの見た目や質感をリアルに再現できるため、デザイン性を重視したい方に人気があります。
クッションフロアより耐久性が高く傷もつきにくい一方、価格はやや高めです。また、タイル同士の継ぎ目(目地)に汚れが溜まりやすい点は、日々のお手入れで意識しておきたいポイントです。
耐水フローリング
耐水フローリングは、表面に耐水加工が施されたフローリング材です。リビングなどの居室と床材を統一したい場合や、水回りにも木の風合いを取り入れたいときによく選ばれます。
通常のフローリングより水や汚れに強い素材ですが、多くの製品は完全防水ではないため、過度な水濡れには注意が必要です。
タイル
タイルは耐水性・耐久性が最も高く、長期間使用しても劣化しにくい定番素材です。傷にも強く、基本的に拭き掃除だけで清潔感を長く保てるのが大きな魅力です。
ただし、冬場は足元の冷たさが気になることがあります。近年は断熱性を高めた製品や、目地の汚れ・カビに強い加工、滑りにくい表面処理を施した製品も増えており、こうした弱点は選ぶ製品によって軽減できます。なお、機能性が高い製品ほど価格も高めになる傾向があります。
場所別・おすすめ床材の選び方
同じ水回りでも、キッチン・洗面脱衣室・トイレでは水はねの量や汚れの種類、使い方が異なります。場所の特性に合った床材を選べば、使い勝手と耐久性を両立できます。
キッチンの床材

キッチンは、調理中の水はねや油汚れ、調味料のこぼれなど、さまざまな汚れが発生しやすい場所です。長時間の立ち仕事が多いため、足腰に負担のかかりにくい素材が向いています。コストを抑えたい場合は、柔らかい踏み心地で掃除もしやすいクッションフロアが定番です。LDKが一体化している間取りで居室とデザインを統一したい場合は、フロアタイルや耐水フローリングもよく選ばれています。
洗面所・脱衣室の床材

洗面脱衣室は洗濯機まわりの水漏れ、洗面台の水はね、入浴後の濡れた足など、水分にさらされる頻度が特に高い場所です。湿度も上がりやすいため、防水性・防湿性を優先して選ぶ必要があります。
コストを抑えたい場合はクッションフロアがおすすめです。デザイン性も求めるならフロアタイルが選択肢に入りますが、カビの発生を抑えるために継ぎ目が少ない製品を選ぶのがポイントです。
タイルであれば高級感も出せます。ただし、洗面所・脱衣室は湿気がこもりやすいため、防カビ仕様の製品を選ぶとメンテナンスの手間を減らせます。滑りにくい加工が施された製品であれば、濡れた足で歩く場面でも安心です。
トイレの床材

トイレは面積が狭い分、床材のデザインが空間の印象を大きく左右します。個性やこだわりを反映しやすい場所でもあります。
コストを抑えたい場合はクッションフロアが定番です。アンモニアや酸性洗剤に強いトイレ専用の製品も充実しています。デザインにこだわりたい場合はフロアタイルが人気で、タイルを使えばさらに上質な仕上がりになります。ただし、タイルは施工費が高くなる点は念頭に置いておきましょう。
水回りの床材リフォームの費用相場

水回りの床リフォームにかかる費用は、選ぶ床材によってどれくらい変わるのでしょうか。ここでは場所ごとに、床材の種類別の費用目安を紹介します。
場所・床材の種類別・費用の目安
以下はキッチン、洗面所、トイレの床リフォームをした場合の、場所と床材別の「材料費+施工費(材工込み)」の目安をまとめたものです。

価格はクッションフロアが最も安く、タイルが最も高くなります。耐水フローリングは洗面所やトイレにも施工できますが、完全防水ではないため採用例は少なめです。
費用を左右する主な要因
同じ場所・同じ素材であっても、以下の要因によって費用は変わります。
・床面積(広さ)
施工する面積が広くなるほど、材料費と施工費がその分かかります。
・下地の状態(傷み具合・補修の有無)
水漏れや結露で下地(合板など)が腐食している場合、新しい床材を貼る前に補修・交換工事が必要になり、その分費用が加算されます。事前に下地の状態を確認しておくことが重要です。
・重ね張りか、撤去張り替えか
既存の床の上に貼る重ね張りは、解体費用や廃材処分費がかからないためコストを抑えられます。一方、既存の床を剥がす撤去張り替えは費用が上がりますが、下地の状態を直接確認できるため、劣化や腐食を見逃さずに対処できます。
・素材のグレード
防カビ・抗菌・消臭・防滑加工などの高機能タイプや、ハイグレードなデザインの製品を選ぶと、その分材料費が上がります。
まとめてリフォームするとと1箇所あたりのコストを抑えやすい
「今年はトイレ、来年は洗面所」とバラバラに依頼するより、複数箇所を同時に施工するほうが、1箇所あたりのコストを抑えられます。職人の出張費・養生費・廃材の運搬処分費を1回に集約できるためです。
特に築10~20年の住まいは、複数の水回りで同時期に劣化が進んでいる可能性が高いため、一度のタイミングでまとめて床材を交換するのが効率的です。
水回りの床材を選ぶときの注意点

床リフォーム後に「目地にカビが生えて掃除が大変」「床が以前よりも滑りやすくなった」といった問題に悩まされるケースがあります。リフォーム前に見落としがちな3つのポイントを押さえておきましょう。
目地のカビや汚れに注意
タイルの目地には、寸法誤差を調整したり、熱膨張・収縮による割れを防いだりする役割があります。しかし同時にカビや汚れが付着しやすく、放置するほど落としにくくなります。タイルを模したフロアタイルも、目地がしっかりあるタイプは同様に汚れが溜まりやすい点に注意が必要です。
対策としては、防カビ・抗菌仕様の目地材を使用するよう事前に施工会社に伝えましょう。あるいは、目地幅が狭いタイルやフロアタイル、継ぎ目がほとんどない大判のクッションフロアを選ぶという方法もあります。風通しが悪いなどカビが生えやすい環境では、この点を特に意識して床材を選んでください。
滑りやすさ(防滑性)を必ず確認する
濡れた床は滑りやすく、転倒事故のリスクが高まります。高齢者や小さな子どもがいるご家庭では、特に注意が必要です。床材を選ぶ際は、商品スペックに記載されている「すべり抵抗値(C.S.R値)」を確認しておきましょう。
C.S.R値は数値が高いほど滑りにくいことを示します。バリアフリー新法に基づく基準では、履き物を着用するキッチン・トイレではC.S.R値 0.4以上が安全性の目安とされています。なお、素足で歩く場所にはC.S.R・B値という別の指標が用いられます。素足で使う洗面所・脱衣室では、日本建築学会の推奨値に基づき、 素足用の指標であるC.S.R・B値0.6以上を目安に選ぶとよいでしょう。 カタログだけでは判断しにくい場合は、施工会社に相談するのが確実です。
床材の厚みと既存床との段差もチェック
重ね張りを選ぶ場合、新しい床材の厚みの分だけ、廊下や隣室との間にわずかな段差が生じることがあります。数ミリの段差でもつまずきの原因になることがあり、洗面所やトイレではドアの底面が床に擦れるトラブルも起こりやすいため、事前に施工会社と確認しておきましょう。注意が必要です。
また、下地の状態が悪いまま重ね張りをすると、リフォーム後に床鳴りや沈みが生じやすくなります。下地が劣化している場合は撤去張り替えを選ぶほうが床が長持ちし、長い目で見るとコストを抑えられるケースもあります。
水回りの床材リフォームの流れ

施工会社に依頼してから完成までの流れを3つのステップで紹介します。
①現地調査・既存床の確認
まず施工会社が訪問し、床の劣化状態・下地の状況・重ね張りした場合の段差の有無などを調査します。
見た目に問題がなくても、下地が腐食していたり、湿気で合板が膨らんでいたりするケースもあるため、この段階でしっかりとした診断を受けることが重要です。下地に問題がある場合は、必要な補修内容と追加費用についても確認しておきましょう。
②素材・デザイン選び
現地調査の結果をもとに、素材・デザイン・グレードを選びます。カタログの写真と実物では質感や色味の印象が異なることがあるため、可能であればサンプルを取り寄せて、実際の場所に置いて確認してみましょう。
③施工・完成
素材が決まったら施工に入ります。トイレや洗面所など1箇所であれば通常1日以内で完了します。下地補修が必要な場合や撤去張り替えの場合は2~3日、複数箇所を同時施工する場合は3~4日が目安です。大がかりな工事にはならないため、日常生活への影響は比較的少なく済みます。
水回りの床材リフォームは旭ハウジングにご相談ください

水回りの床材は、素材の種類・場所の特性・費用のバランスを考えて選ぶことで、見た目だけでなく使い勝手や安全性も向上します。「どの素材が合っているかわからない」「費用の見当がつかない」という場合は、まずはプロに相談することをおすすめします。
旭ハウジングは、東京を拠点とするリフォーム会社です。人気のPanasonicをはじめ、多数のメーカーの床材を取り扱っており、ご予算や用途に合わせた素材をご提案できます。キッチン・洗面所・トイレなど、水回りの床材リフォームについても多くの施工実績がございます。
現地調査・お見積りは無料で承っております。「まだ検討している段階」「どんな床材が使用できるか知りたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

