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洗面化粧台を造作するメリットとは?理想を叶えるポイントもご紹介

「洗面台をリフォームするなら、とことんおしゃれにこだわりたい」
「既製品ではなかなか理想のデザインが見つからない」
もしそう感じているなら、洗面化粧台を造作しませんか?造作洗面化粧台は、カタログから製品を選ぶのではなく、カウンターや洗面ボウル、水栓といったパーツを一つひとつ自分で選び、組み合わせるオーダーメイドの洗面台です。
この記事では、そんな造作洗面化粧台のメリット・デメリットはもちろん、主なパーツの選び方や、理想を叶えるために知っておくと役立つポイントまで、詳しくご紹介します。
洗面化粧台の基本知識

「洗面化粧台」と聞くと、単に手を洗う場所だと考える方もいるかもしれません。しかし、ここで言う洗面化粧台とは、手を洗うボウルだけでなく、鏡や収納スペースが一体となった、身支度を快適にするための設備を指します。さまざまな種類があるので、まずは基本的な知識から見ていきましょう。
造作洗面台とは何か
造作洗面台とは、いわばオーダーメイドの洗面化粧台のこと。設置するスペースにぴったり合わせて作れるのはもちろん、洗面ボウル、カウンター、収納スペースなどを、自分好みに合わせて自由に選べます。
既製品ではなかなか実現できない、自分だけの理想を詰め込んだ洗面化粧台が作れるのが最大の魅力。使い勝手やインテリアにこだわりたい方に、特におすすめします。
既製品との違い
カタログから選ぶタイプの洗面台は、一般的に既製品と呼ばれます。これには、ユニット洗面化粧台や、パーツを組み合わせてカスタマイズできるシステム洗面化粧台などが含まれます。既製品は、多くの人が使いやすいように設計されているため、基本的な機能は十分に備わっています。また、規格やパーツがあらかじめ決まっているため、費用を抑えられるメリットもあります。
ただし、カスタマイズ可能なタイプであっても、サイズやデザインには限りがあります。そのため、造作洗面台のように細部にまでこだわりたい方には、物足りなく感じるかもしれません。
洗面化粧台を造作するメリット

ここでは、造作洗面化粧台を導入するメリットをご紹介します。
オリジナルデザインの実現
理想を形にできる造作洗面化粧台は、ライフスタイルや好みに合わせて、素材、色、形、そして機能まで、すべてを自由にカスタマイズできます。自分だけの特別な洗面空間をデザインすれば、日々の暮らしがより豊かになるでしょう。
空間に合わせた最適なサイズ
既製品の洗面台はサイズが限られているため、場合によっては空間にぴったりと収まらず、デッドスペースが生まれてしまう可能性も。造作洗面化粧台であれば、どんな空間にもジャストフィットさせられます。
幅や奥行はもちろん、高さも自由に調整できるので、空間にムダが生まれません。洗面台の横の隙間や天井いっぱいまでの高さを有効活用でき、収納力をアップさせられます。
素材や色の自由な選択
既製品の洗面台では、どうしても限られたデザインの中から選ばなければならず、理想の空間が実現できない可能性もあります。たとえば、こだわって選んだ家の内装に、既製品の洗面台が合わず、ちぐはぐな印象になってしまうといった心配もあるでしょう。
しかし、造作洗面化粧台なら、そうした心配はありません。素材や色、デザインまですべてを自由に選択できるため、思い描くスタイルをそのまま形にできます。例えば、温かみのある木材を使ってナチュラルな空間を演出したり、高級感のある天然石を使ってホテルライクな上質さを追求したりすることも可能です。
洗面化粧台を造作するデメリット

造作洗面化粧台にはデメリットもあります。導入後の後悔を防ぐためにも、ぜひ目を通してください。
コストが高くなりやすい
既製品が大量生産でコストを抑えるのに対し、造作洗面化粧台は要望に合わせてゼロから設計・製造します。複雑なデザインや特殊なサイズに対応するほど、設計費や製造費が高くなります。
また、天板やボウル、収納など、パーツごとに好きな材料を選べる自由度の高さがある分、こだわればこだわるほど材料費は上がっていく傾向があります。また、現場での組み立てや取り付けには、高度な技術を持つ職人の手作業が必要となるため、人件費も高くなりがちです。
施工に時間がかかる
造作洗面化粧台はお客様のご要望に合わせてオーダーメイドで作ります。そのため、素材の選定、収納のレイアウト、水栓の種類など、仕様を決めるための細かな打ち合わせが必要になります。このプロセスがあるため、カタログやショールームを見て選ぶだけの既製品とは異なり、多くの時間を要します。
また、既製品がほぼ完成した状態で運ばれてくるのに対し、造作洗面化粧台は部材を現場で加工し、組み立てていきます。壁の凹凸に合わせたり、配管や配線の位置を調整したりと、高い技術と慎重な作業が求められます。特に、水回りのため、防水処理や正確な設置が重要となり、通常の洗面台設置よりも施工に手間と時間がかかるのです。
仕上がりのイメージが難しい
造作洗面化粧台は、既製品のようにカタログやショールームで完成品を見る機会がありません。そのため、「仕上がりのイメージが難しい」と感じる方が多くいらっしゃいます。
なぜなら、造作洗面化粧台は完全なオーダーメイドであり、組み合わせが無限だからです。「こんな雰囲気にしたいな」というイメージはあっても、実際にパーツを選んでいくうちに、具体的な完成形を頭の中で思い描くのが難しくなることもあります。いざ組み合わせてみると、「想像と違った」となる可能性も出てくるでしょう。
洗面ボウルの選び方
ここからは、使い勝手はもちろん、洗面空間全体のデザイン性や雰囲気に影響する、洗面ボウルの選び方についてご紹介します。
ベッセルタイプ

ベッセルタイプとは、カウンターの上に洗面ボウルを置いて設置するスタイルで、「置き型洗面器」とも呼ばれます。
洗面ボウル自体が独立したオブジェのようにカウンターの上に置かれるため、そのフォルムや素材感が際立つのが特徴です。円形、スクエア型、オーバル型など、さまざまな形状のボウルがあるので、空間の雰囲気に合わせて選びましょう。個性的でおしゃれな洗面台を演出したい場合に最適なタイプです。
埋め込みタイプ

埋め込みタイプは、カウンターに洗面ボウルをはめ込むように設置するスタイルです。
すっきりとした見た目が特徴で、カウンターと洗面ボウルの段差が少ない、あるいはほとんどないため、空間全体がすっきりとまとまった印象になります。このスタイルでは、病院や実験室で使われるシンクを洗面ボウルに取り入れるスタイルが人気です。シンプルながらもデザイン性が高く、深さもあって実用性にも優れています。
ただし、カウンターとボウルの継ぎ目は、どうしても掃除がしにくいもの。汚れがたまりやすい部分ですので、日ごろから少し気を配ってお手入れすることをおすすめします。
アンダーカウンタータイプ

アンダーカウンタータイプは、その名の通り、洗面ボウルをカウンターの下に埋め込む設置方法です。
ボウルが見えにくい分、カウンターの素材感やデザインが際立ち、よりシンプルでモダンな空間を演出します。カウンターとボウルの間に段差がないため、サッと拭くだけで簡単に掃除ができる点がメリットです。ホテルでもよく見られるスタイルです。
素材について
洗面ボウルには、主に以下のような素材があります。それぞれの特徴やメリット、与える印象を参考に、目指す空間のイメージに合わせて選びましょう。
・陶器
最も一般的な素材で、汚れや傷がつきにくく、お手入れが簡単なのが特徴です。白く光沢のある標準的なタイプから、色柄のついた個性的なものまで幅広く選べ、清潔感のある柔らかな印象を与えます。
・人工大理石
アクリルやポリエステルなどの樹脂素材を固めて作られており、衝撃に強く耐久性に優れます。 加工がしやすいため、カウンターと継ぎ目のない一体型にできるのが大きなメリットです。色やデザインのバリエーションも豊富で、モダンかつシームレスな印象を与えます。
・ホーロー
金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、金属特有の見た目と美しいツヤ感が特徴です。表面がガラス質のため、汚れが付きにくく衛生的に保てます。レトロからモダンまで、幅広いデザインに合わせやすく、上品で清潔感のある印象を与えます。
・金属
ステンレスや真鍮などが代表的で、金属ならではのモダンでスタイリッシュな印象が特徴です。耐久性が高く、経年変化を楽しめる素材もあります。クールで無機質な空間や、インダストリアルな雰囲気にシャープなアクセントを加えたい場合に最適です。
カウンター素材の選び方
造作洗面化粧台において、カウンターの素材は使いやすさや個性を演出する大切な要素です。主にどのような素材があるのか、見ていきましょう。
メラミン化粧板

メラミン化粧板とは、合成樹脂を浸透させた紙を何層にも重ね、高温・高圧で成形した、1mmほどの薄い板材です。表面は非常に硬く、日常使いでの傷がつきにくいのはもちろん、熱や水、汚れにも強いため、カウンターに使用する素材に最適です。
また、デザインのバリエーションが豊富なことも魅力です。リアルな木目調や石調をはじめ、スタイリッシュなレザー調や金属調、シンプルで美しい単色など、多彩な種類が揃います。表面の質感も、なめらかなツルツルとしたものから、落ち着いたマットな仕上がりまで、さまざま。イメージにぴったりの空間を演出できます。
人工大理石

人工大理石は、天然の石は一切使わず、アクリルやポリエステルといった樹脂素材を固めて作られた人工の素材です。本物の石のような重厚な雰囲気だけでなく、淡色、マーブル模様まで、幅広いデザインバリエーションから選べます。
さらに、人工大理石は加工のしやすさも大きな強み。天然石では難しいような、なめらかな曲線や複雑な形状も自由自在に作り出せます。この特性を活かすと空間にぴったりの、まるでオーダーメイドのような洗面台を実現できるでしょう。
表面には細かな孔がほとんどなく、水や汚れが染み込みにくいので、サッとひと拭きするだけで清潔な状態を保てます。お手入れが簡単なので、忙しい毎日でもストレスなく美しい洗面空間を維持できるでしょう。
天然木

天然木は、自然の木から切り出された素材です。造作洗面化粧台のカウンターに使用すると、空間に温かみと自然な安らぎを演出できます。天然木の木目には一つとして同じ形がないため、既製品にはない豊かな表情を楽しめるのも大きな魅力です。
ただし、水や汚れを吸収しやすいデリケートな素材であるため、美しい状態を保つためには、ウレタン塗装やオイル塗装といった表面処理が必須です。また、使用後はこまめに水滴を拭き取るなど、日々のお手入れも欠かせません。
他の素材に比べると手はかかりますが、使い込むほどに味わいが増し、傷やシミも「経年変化」として楽しめます。長く愛着を持って使い続けられる、魅力ある素材といえるでしょう。
タイル

タイルは、粘土や石などの原料を高温で焼き固めて作られる素材です。造作洗面化粧台にタイルを取り入れる最大の魅力は、多彩なデザインを楽しめる点にあります。タイルには色、形、大きさ、そして質感まで、選びきれないほどのバリエーションがあるため、モダンやナチュラル、レトロ、北欧風など、どんなテイストも自由自在。目地の色の選び方一つで印象ががらりと変わるのも、タイルならではの面白さです。
タイルは非常に硬く、傷がつきにくいのが特徴で、耐水性にも優れているので水回りでも安心して使えます。万が一汚れがついても、水や洗剤で比較的簡単に落とせるため、日々のお手入れも簡単。もし一部が破損したりひどく汚れたりしても、その部分だけを張り替えて補修できるのもうれしいポイントです。
理想の造作洗面化粧台を実現するポイント

理想の造作洗面化粧台を作るには、いくつかの大切なポイントがあります。スムーズな打ち合わせのためにも、事前に以下の点を考えておくとよいでしょう。
情報収集を念入りにする
まずはSNSや雑誌などを利用し、理想の洗面化粧台を具体的にしておきましょう。魅力的な事例がたくさんあるため、まずは、どんな空間にしたいか、その「軸」を決める作業から始めるのがおすすめです。
一般的に、洗面台と家全体のテイストを揃えると、統一感が出て、よりおしゃれに仕上がります。「シンプルモダン」「ナチュラル」「北欧風」「ホテルライク」など、好みのテイストをいくつかピックアップしてみてください。
ピンときた画像を保存し、後で見返せるようにしておくと便利です。自分の好みが明確になり、テイストにブレがないかを確認できます。具体的にどんな色味、素材感、雰囲気が気に入ったのかをメモしておくと、打ち合わせの際に担当者により正確に伝えられます。
優先順位を明確にする
「誰が」「どのように」洗面台を使うのかを具体的に考えてみましょう。家族構成や主な使用者や使用シーン(朝の身支度、メイク、手洗いなど)を想定すると、機能面での後悔を防げます。
そして、デザイン、収納力、手入れのしやすさ、コストといった要素の中から、何を最も重視するかを決めます。たとえば、「多少お手入れに手間がかかっても、デザイン性を最優先したい」というように、優先順位を明確にしておきましょう。
今の洗面台の不便な点を洗い出す
機能面を充実させるには、今お使いの洗面台に対して「何が不便だと感じているか」を具体的に洗い出す作業が欠かせません。例えば、「洗面ボウルが小さくて洗顔がしづらい」「収納が足りず、物があふれている」など、日々感じている不満点をリストアップしてみましょう。
これらの情報を打ち合わせの際に担当者に伝えると、あなたのライフスタイルに合った、より使いやすい洗面台を提案してくれるはずです。
予算を具体的に設定する
現実的な範囲で具体的な予算を設定し、担当者に伝えることで、希望に沿った提案を受けやすくなります。洗面化粧台のパーツの価格は幅広いため、事前に予算に予算を明確にすることで、よりスムーズに検討を進められるでしょう。
また、予算オーバーになった場合に、どこなら妥協できるか、どこは絶対に譲れないかを考えておくと、調整がしやすくなります。
洗面回りで使う道具をリストアップする
せっかくおしゃれな造作洗面化粧台を作るなら、その周りはいつでもすっきりきれいにしておきたいもの。そのためには、普段使っている化粧品、タオル、ドライヤーといったアイテムはもちろん、洗面台周りに収納したいものを一覧表にしてまとめておくのがおすすめです。
収納したいものの情報を担当者へ伝えると、収納量に合わせた最適なプランを提案してもらえるでしょう。
造作洗面化粧台のリフォームは旭ハウジングへ

造作洗面化粧台は、デザインから機能まですべて理想を反映できる、まさにオーダーメイドの設備です。しかし、自由度が高いからこそ、デザインの軸を決め、使い勝手や予算などをしっかり考えて計画しなければ、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性も。
「決めることがたくさんあって難しそう…」と感じる方もご安心ください。そんなときは、ぜひ旭ハウジングへご相談ください。お客様のご要望を一つひとつ丁寧にお聞きしながら、理想の造作洗面化粧台を一緒に実現するお手伝いをさせていただきます。
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